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Cmem05-01611261240/大腸がんと皮膚炎 ......

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Cmem05-01611261240@
大腸がんと皮膚炎


●アトピー性皮膚炎患者の大腸に慢性炎症
以下、文献先より引用(2002年4月の記事)
重症のアトピー性皮膚炎患者は、大半で大腸粘膜に慢性的な炎症が起こっていることが明らかに。潰瘍などの明らかな病変はないものの、S字結腸が強く屈曲している人が多く、若年者にはまれな色素の沈着(メラノーシス)もみられた。アトピーの病態解明につながる所見として注目。
アトピー性皮膚炎患者の便には多量のカンジダ菌が排出されることがあり、抗真菌薬の服用で皮膚症状が改善するケースもある。研究者らが免疫染色法やポリメラーゼ連鎖反応法(PCR法)で調べたところ、大腸粘膜にカンジダ菌はまったく見出せず。患者の中には抗真菌薬の服用で症状が良くなった人も含まれていたが、服用の後でも大腸粘膜への好酸球浸潤は続いていた。
アトピー性皮膚炎患者の大腸に、潜在的な慢性炎症がある可能性を示すもの。と考察したようだ。

文献:日経メディカル 【日本消化器病学会速報】アトピー性皮膚炎患者の大腸に慢性炎症、若年者にはまれなメラノーシスも


●アトピー性皮膚炎だと大腸がんが減る?
以下、文献先より引用(2016年7月の記事)
皮膚炎のほか、ぜんそくや花粉症も含めたアトピー性のアレルギーであると、大腸がんの発症や死亡率は減ると分かった。

N・タンベ氏らの研究グループが、疫学分野の専門誌であるアメリカン・ジャーナル・オブ・エピデミオロジー誌で2015年4月8日に報告したもの。
アトピー性のアレルギー疾患とは、アトピー性皮膚炎が一般的だが、ぜんそくや花粉症も含めている。研究グループは、白人、アフリカ系米国人、ハワイ先住民、日系米国人、ラテン系の男女を対象として、このアトピー性アレルギー疾患と大腸がんの関連を検証。

結果、アトピー性アレルギー疾患のある人は、大腸がんによる死亡率も20%低かった。「免疫システムが、大腸がんを潜在的に予防している可能性がある」と研究グループは指摘。

文献:WELQ 「アトピー性皮膚炎だと大腸がんが減る、ぜんそくや花粉症なども悪いばかりではない」

文責:kuru