Cmem05-01611301130@文献先のP589〜より引用
がん対策としての大腸がん検診の現状と問題
大腸がん検診のエビデンス
「便潜血検査の有効性に関する主な証拠」(表1より)
「大腸内視鏡検診の有効性に関する主な証拠」(表2)
化学法便潜血検査(FOBT)について、がん検診のなかでも唯一複数のランダム比較試験(RCT)が一致して有効性を示し、最もよくエビデンスが確立しているといえる。
日本の免疫法FOBTは、RCTはないがいくつかの症例対照研究が報告されている。現在では、欧米でも免疫法FOBTは化学法FOBTより上位に位置づけられている。
内視鏡に関するエビデンスは最近sig-moidoscopyについてはすでに複数のRCTで有効性が示されている。
将来便潜血検査への併用などによる導入のためには、不利益を含めた質の高いエビデンスが必要。
2012年度大腸がん検診(住民検診)の精度管理状況(P592の図より)
文献:消化器内視鏡編集委員会:消化器内視鏡,株式会社東京医学社,東京,2015
文責:kuru