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Cmem05-01612171140/大腸,超音波検査 ......

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Cmem05-01612171140@
大腸癌スクリーニングにおける体外式超音波検査(P704〜)

○便潜血検査は進行癌より、早期癌や小さい癌で感度が低く、形態別には隆起型より表面型で検出率が劣るとの報告がある。(P584)

●大腸の走査法
直腸上部や深部に位置するS状結腸の良好な描出には膀胱が充満していることが望ましい。上行結腸あるいは下行結腸、直腸など固定された部位から追跡していく。横行結腸とS状結腸は腸間膜に付着しながらも比較的自由に走行しているため上行結腸あるいは下行結腸、直腸など固定された部位から追跡していく。
●USによる大腸癌スクリーニングのステップ
図7は7MHzリニアプローブを用いた画像で、限局性に限構造に層構造の消失した肥厚を認め、ほぼ進行癌と診断可能である。
●大腸癌のUS像
大腸癌のUS像としてpseudokidney signが知られているが、これは環周率がほぼ全周性で、比較的厚みのある消化管病変の場合に内腔の高エコーを腫瘍の低エコーが囲み、あたかも腎臓のように見えることによる( 図9)。
●USの有用性と限界
種々の状況において役立つUSではあるが、基本的に壁肥厚を評価する方法であるため、早期癌の検出には適さない。言い換れば、癌の存在を否定できる検査法ではないことに注意を要する。


引用文献 消化器内視鏡編集委員会:消化器内視鏡第27巻第4号,東京,2015
文責 kuru