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超音波医学雑誌第43巻第3号,一般社団法人日本超音波医学会のP427、「甲状腺腫瘤と超音波診断」の「抄録」よりほぼそのまま引用しています。
甲状腺の偶発腫瘤の発見が増加しつつあり、超音波、CT、MR、PET検査、胸部レントゲン撮影、頸動脈エコーの施行時に甲状腺の腫瘍が群発的に見つかっていて、有病率がかなり高いものとされている。
良性悪性の鑑別が最重要であり、超音波診断基準を適用し、超音波の診断を行う。良性でかつ小さい結節は細胞診を省略して、そのまま経過観察にし、それ以外は細胞診を施行し、手術か経過観察かを決定。
悪性腫瘍、とくに乳頭がんを見逃さないことが重要。大部分は典型的画像を示すので診断は容易、とある。
乳頭がんと診断されるときは頸部リンパリスクの微小乳頭がんは手術を行わず経過観察を推奨。良性腫瘍の大部分は手術を行わず経過観察にし、一部に手術適応がありうる。
文献
金井浩:超音波医学雑誌第43巻第3号,一般社団法人日本超音波医学会,東京,2016
文責:kuru