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Cmem48-1707312020/老年医学と漢方 ......

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Cmem48-1707312020@0170730-1

    A 概説としては証の概念が大切、全人医療であり、恒常性の補完-中庸の概念が漢方薬の機器方である。したがって、漢方に不定愁訴はない。
  1. 恒常性-陰陽つまり相対する概念による区分け->寒熱、虚実(虚証 と 実証)とかがあたる。
     ・「水太り」 は 虚証である。これらは、見た目ではなく、あくまで恒常性についての弁証法 である点。
     ・陰-表-寒-虚とその対の8綱や病位-病性-病勢の各ペアの6陰陽など。有名な病位は太陽から陰厥まで。
     ・異病同治について証の上から、洋方では異なる疾患でも同じ薬を使うことも
    ・気血水- 寺沢のスコアがある.  
  2. 五臓六腑
    Q大腸ガンの触診を漢方診断したらどうなる。
    望、舌、脈、腹の4証をとる。
    舌(瘀血や血虚など)、脈、腹( 心下痞硬、胸脇苦満、腹満、、、小腹不仁-腎虚)
    聞、問、切
  3. 具体的な例いくつか
     1.Vascular Spiderは瘀血
     ◎桂枝茯苓丸25(ケイヒ ブクリョウ シャクヤク ボタンピ トウニン)
         注意; 妊娠には適さない
     2.肌爪のわれ-虚血なので、方剤は補剤
      ◎当帰芍薬散23
      ◎十全大補湯48
    3.水太り-水毒(不足と過剰の両方) 利水剤(過剰なところから)足らないところに流す)->電圧の概念であり、脱水をおこさない
      当帰芍薬散23 妊娠可
     ◎小青竜湯19
    ◎五苓散17 (タクシャ、ブクリョウ、ソウジュツ、ケイヒ 、チョレイ)->水毒に使いやすい、CHF,nephrosisにも
      ◎猪苓湯40
    ◎防已黄耆湯20(オウギ、タイソウ ボウイ..)
  4. 気の異常
    ◎加味逍遙散24(サイコ サンシシ シャクヤク) 柴胡剤。
  5. 副作用   ・ 誤治 misdiagnosis めんげん はやはり 気になる? 一旦減量で処理
      ・ 肝障害  地黄 附子 麻黄
       ◎葛根湯1(カッコン ケイヒ タイソウ シャクヤク マオウephedrine ショウキョウ カンゾウ) 妊婦禁
      ・偽アルドステロン症とくに女性に おおい。 腸内細菌がグリチルリチン酸に
          加水分解することが関与
       ◎抑肝散54 (ソウジュツ、トウキ、ブクリョウ 、サイコ、センキュウ、カンゾウ、キョウトウコウ)BPSDにも使う つかいすぎに注意
       ◎甘草大黄湯84 など多種
    ・流産->紅花、牛膝(ごしつ)、大黄、桃仁、芒硝、牡丹皮、薏苡仁
      ・腸間膜静脈硬化症 慢性虚血 山梔子 の長期投与
    (tumura漢方セミナー0170730(3sections))
0170730-2
  1. 老年とは、脂肪が倍に、細胞内液が減少
    またAgeing 人は先天の気司る 生命エネルギーの減少(腎虚)をなおすという考え。
    サルコペニアへの注意 グルココルチコイド、 GH、 -1 など
  2. 低血糖はボケにちゅうい。-> 老年医学会の糖尿病への勧告 低血糖を起こしやすいinsulin,SU,グリニドを使用している治療者の場合、は
    65才から75才では7.5%(下限6.5) 75歳以上では8%未満(下限7%) 、
    軽度認知症があれば、
    8%未満(下限7%)、中等以上の認知症があるときは、8.5%未満(下限7.5%)
    ( 参考)
  3. CGA評価 項目 ADL,IADL, 認知機能と鬱、 社会因子 性差がある
     ・Ageing 人は先天の気司る 生命エネルギーの減少(腎虚)をなおす。
    ・老年症候群とくにサルコペニア(グルココルチコイド、 GH、 igf-1 など関係)
     ・腎虚 急に老けた感じ
        ◎牛車腎気丸107(ジオウ タクシャ、 ゴシツ ブクリョウ) キネダック用作用 筋肉が増える? キネダック オパルモン メチコバルト、リリカ等などのpolypharmacyが解消か
    一般に漢方は異病同治なので「年だから仕方ない」と言われた人へおすすめの漢方なのだ
      ◎八味地黄丸7
  4. サルコペニア(歩行速度and/or 握力が落ちていること)- ペットボトルのフタがあけられない。 信号をわたりきれない。
    サルコペニア肥満 やせていて、プヨプヨ やせたのに、HbA1Cがあがる。-> 受ける筋肉がへるから
    防已黄耆湯20
  5. Phytomedicineについて 蛋白をとることを推奨
  6. Frail の増加 虚弱、 脆弱 であるが、まだ 可逆な段階 これをiADL 表で、補剤だすか  フレイルには 補剤。脾虚が関係。
     ◎補中益気湯41 気虚. 胃腸にもよい COPD 全身炎症性疾患にも効く?
      十全大補湯48 気虚 血虚 より高齢者に またガン患者さん補剤として
    ◎六君子湯43
     ◎茯苓飲合半夏厚朴湯116 の合剤
  7. 気について 
    肝気(=疳の虫などのイライラ、癇の気)には、五苓散など 
     気滞には
     ◎半夏厚朴湯16
     ◎香蘇散70
     ◎抑肝散54 ADHD. BPSD
     ◎大建中湯100 (サンショウ ニンジン カンキョウ) 便秘と下痢
     ◎潤腸湯51
     ◎真武湯30
     大黄甘草湯84
     ◎麦門冬湯29  空咳
  8. 高齢者への 安全薬物療法ガイドラインがある。polypharmacy ->ambulance が増えている
     つかえる漢方 54 16 100 41
     それに◎麻子仁丸128
Q 低Mg血症 ( ホームページの低マグネシウム血症より引用)などに効く漢方は?
 長引く下痢(よくみられる)による排出増加
 アルドステロン、抗利尿ホルモン、甲状腺ホルモンの濃度の上昇による排出増加します。
 利尿薬、抗真菌薬のアムホテリシンB、化学療法薬のシスプラチンなどの薬物。排出増加
 授乳。マグネシウムの必要量が増える。
 低マグネシウム血症の症状;吐き気、嘔吐、眠気、脱力感、性格の変化、筋肉のけいれん、ふるえ、食欲不振があります。重度の低マグネシウム血症では、特に小児で発作が起こることも。
高齢者も注意である。
(tumura漢方セミナー0170730(3sections))