bosa01-0708151748@
樽前山ってどんな山?
樽前山(標高1041m) 樽前山頂
は日本でもっとも活発な活火山のひとつです。樽前火山の活動はおよそ9000年前からはじまり、歴史時代以降にも数多くの噴火記録があります。
なかでも1909年(明治42年)に山頂火口内に出現した 溶岩ドーム
は世界的に注目を集めました。
樽前山の噴火は、降った灰や火砕流など噴出物の量の違いで、大噴火、中噴火、小噴火の三種類にわけることができます。
樽前山の主な噴火の歴史
樽前山がはじめて噴火したのはおよそ9000年前。さらにおよそ3000年前に2回噴火し、江戸時代の1667年には、一番大きいと考えられる大噴火が起こりました。 1909年の写真
1955年(昭和30年)ごろまではしばしば噴火しましたが、それ以後23年間噴火活動を休止しました。しかし1978年(昭和53年)5月に小噴火して支笏湖や周辺の山腹に降灰をもたらしました。
また1999年(平成11年)5月には火山性地震が発生、同年7月にも305回の火山性地震が確認されました。同時に、火口温度が600℃を超えて赤く光る「赤熱現象」が確認され、現在十分な警戒が必要な状態にあります。 噴火規模の比較
#bosa01-0708151815@
樽前山の現在の様子
火山観測
気象庁では,地震計5点,空振計1点,GPS5点,傾斜計1点,遠望カメラ1点を設置し,札幌管区気象台までテレメータして常時観測を行っている。 観測点配置図
平成19年7月火山活動解説資料1
平成19年7月火山活動解説資料2
平成19年7月火山活動解説資料3
平成19年7月火山活動解説資料4
平成19年7月火山活動解説資料5
平成19年7月火山活動解説資料6
ヘリコプターからの観察
ヘリコプターでの樽前山観察は1996年から始めました。観測機器を使用する観測はすでに行われていますが、人の目で直接に観察することも、とても大切です。危険もないとは言えませんが、ほとんどは安全に観察できます。活動する火口は主に6つあります。( 樽前の火口位置図)
普段町から良く見えるのは南側の3つなので、我々は普段から南と西を定点として観察しています。( B,C火口付近の頂上丘)
これらはその観察の記録です。ぜひご覧下さい。
2007.1.3撮影
2007.3.4撮影
2007.6.18撮影
2007.7.5撮影