illustrated17@◯免疫・防御機構は、腸管パイエル板や鼻粘膜関連リンパ組織(NALT)と粘膜関連リンパ組織(MALT)などの粘膜免疫と脾臓やリンパ節などが担う全身免疫機構により構築されている。
◯脾臓は、血液はリンパ節とともに、体内に侵入した感染源にたいして効果的な免疫応答を誘導できるようにつくられている。
直接外来に暴露される粘膜出は、腸管関連リンパ組織(GALT)や鼻咽頭関連リンパ組織(NALT)がある。またクリプトパッチとよばれる、一次リンパ組織と思われる非胸腺依存性T細胞の胸腺分化以外でもクリプトパッチが腸管にある。これは、未熟リンパ球の腸における小集積場であり、腸管繊毛陰窩に存在している。
◯抹消リンパ節において抗原刺激がはいると、サイトカインなどの産生により、高内皮性細静脈(high endothelial venule HEV)の血管透過性が亢進し、C,CC,CXC,CX3Cなどの末端をもつケモカインが循環リンパ球を2次リンパ器官に誘導する。パイエル板ではケモカインがDC細胞の分布も制御している。
粘膜免疫機構 (NALT,MALT)は外界との接触点である。(当然、表皮などの表皮免疫機構もあるだろう)粘膜でのアジュバント機能をもつもの例えばIL-12などのサイトカインをワクチン抗原と一緒に鼻粘膜などに投与すれば、経鼻ワクチンなども考えられる。(sIgAなどはトピックスである)