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influ_treat0703/当院インフルエンザ治療 ......
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influ_treat0703@患者さんコード_____
当院のインフルエンザ治療(06年2月、改定07年3月)
◯薬剤:インフルエンザ治療薬は,現在シンメトレル、リレンザとタミフルの3種類が一般的です。後の2つは、ウイルスが増える時必要なノイラミダーゼという酵素を阻害することで、ウイルスが増えられなくなるので効きます。だからもっとも増える発症後48時間以内に投与すると症状の軽減と治癒が1〜2日早まりますが、遅れて使っても臨床的に有効と考えます。なお、シンメトレルはA型に、後はA型、B型に有効です。
◯副作用:重篤なものはショック、通常は吐き気、下痢などの消化器症状です。後は概ね、他の薬とおんなじです。注目されるのは、精神症状で、当院でも、特に小児に、「興奮」は観察されています。薬の添付文書には「異常行動」(自分の意思とは思えない行動)や「幻覚」などが起きる場合がかかれています。未成年者や乳幼児は化学物質から脳を守る機構が弱く、特にこうした副作用を受けやすいと考えられます。
タミフルの副作用と見られる幻覚で、飲んで間もなく、車道に走り出てはねられる、マンションから転落する、の異常行動が報告されました。服用後の突然死が幼児6人あると言う人もいます。厚生労働省安全対策課も死亡等を重大に見て、各専門家の意見を集めた様ですが、06年1月時点では、因果関係は否定的としていますが現在は、再精査中との事です。他の抗ウイルス薬(ヘルペスに効果があるシクロビル)は、幻覚,悪夢、や意識障害などの中枢神経性副作用を起こすことがあります。これはAのみに有効なシンメトレルでも同様です。ただし、インフルエンザ自体が、他の感染症に比して、発熱による譫妄状態が見られることが多い、脳症の合併などもあるという事実があります。またこの2年の当院の試みでは最初の日と念のための次の日の2日間異常行動が多いようです。
以上から、異常行動や異常言動が、本当にタミフルの副作用なのか、現段階では不明ですが最近は、注意は必要だというのが医師会の見解に加わりました。
◯授乳:タミフルは、乳汁中に移行することが確認されており、内服するのであれば授乳は避けるべきです。吸入のリレンザは血中への移行がごくわずかなようです。
◯当院の対処への姿勢:本来、ワクチンの2回接種をした方は、それが有効と考えられる時(患者さんの治癒の仕方)は通常の感冒と同様に二次感染を防ぐための抗生剤と鎮咳去痰剤などでの対処で良いと考えます。加えて、漢方の麻黄湯を急性期4日、回復期に補中益気湯を4日使います。この処方を加えることで、かなりの治療と予防効果が期待できると信じております。
◯当院での治療(ただし、上記の当院の対処の仕方、をあわせてお考えください)
1)タミフル(生後6ヶ月以上:キチンと患者さん本人や保護者が観察できる環境で)
体重38kg以上人には 1回1カプセル 1日2回 4日間経口投与
それ未満の体重には、4mg/kg/日(4日間)
感染者に6ヶ月以上の乳児や高齢者、重度糖尿病などの重傷疾患が同居する場合の予防投与は申し出てください。予防投与を考えましょう。
2)リレンザ(6歳以上;当院で観察出来る範囲で。料金は現在保険適用となりました。)
一日2回4日(但し当院の診療日に、院内指定場所で製薬会社の決めた1回量を生食5mlに溶かしてネブライザーで吸入します。(通常の診察順とは関係なく、吸入器が空いていれば使用できます。待機は原則自動車でお願いします。)
3)麻黄湯(6才以上。最大4.5g)を日に3回4日間食間に服用します。単独でも1)、2)に併用もします。
◯治療に対する、熱発とつよい倦怠の期間 未使用 5-6日以上
タミフル 3-4日
麻黄湯のみ* 4-5日
*過去に1-1.5日罹病期間を短縮できたデータがありますがまとめていません。
*リレンザは07年2月から始めます。データを集めるので御協力をお願いします。
◯文献:能書きやグラクソ、中外製薬の情報、インタ-ネット情報をそのまま引用しています。
以上をお読みの上、以下から選択しチェックをお願いします。
院長
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□ ワクチンの効果を期待して特効薬をつかわない。 □タミフル □リレンザ
□麻黄湯単独 □麻黄湯併用 □特効薬をつかわない
□ この注意書きをたしかに受け取りました