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インフルエンザの精神症状:肺炎、脳炎脳症は非常に有名また、タミフルの副作用としての精神症状はずいぶん話題になってきたが、おおむね、細菌、ウイルス感染による精神症状には目が向けられていない。有名なところでは、麻疹の持続感染、出血熱などのもの、例えばウエストナイル熱などでは全身倦怠だけではなく、無力を訴えるものが多いと書いてある。私は以前からインフルエンザの患者さんが、かかった当初、「死にそうだ!」と訴えたり、高熱でないのに、37度後半でも、まったくマスク様顔貌でベッドにたたずむ様子を何度もみて、インフルエンザによる精神症状の一つはうつであると判断している。このあたりのところ、つまり、急性感染症であるから、症状は熱発、咳嗽、鼻汁、胃腸症状、、というワンパターンには実のところうんざりしている。例えばわたしがウイルスなら、当然、相手の意気を奪う。戦闘なら当然だ。これがインフルエンザは実にうまい、と私は思っている。シンメトレルをインフルエンザに使いはじめた数年前に、鵡川厚生病院の院長先生のすすめで麻黄湯を使いはじめたのだが、シンメトレルを使った理由は単純にインフルエンザが精神症状を生じると信じたところにあるし、麻黄湯はいわずと知れたマオウが入っている。マオウはエフェドリン効果が強い。エフェドリンはアンフェタミンの類似物質で、覚醒効果はかなりある。さる市販の風邪薬の水薬があるが、この中身はこのエフェドリンがたくさん含まれており、私の知人だったピアノ弾きが、風邪でもないのにやたら飲んでいた記憶がある。だからインフルエンザに聞くとしたら言わんがなである。また、古くなるが若いころ小児科診療に載せてもらった論文は感冒と自律神経の相関に焦点をあて、感冒の大部分は、自律神経症状であると結論したことがある。ウイルスのストラテジィだけでなく、自律神経症状の部分にも、シンメトレルやマオウ湯が聞くとすれば、インフルエンザの精神症状はドーパミンの陰性症状つまりうつや、これも分裂病の症状であると私は結論している。アマンタジン(シンメトレル)もまたドーパミンを放出させることは良く知られる。錯乱や譫妄といった症状も熱症状として広く知られるが、詳細はいろいろ議論があるものの、ウイルスによるストレスー>インターロイキン1の活性化ー>発熱ー>交感神経の賦活ー>ドーパミンの放出ー>これが、生体の防御反応であることは言うを待たないから、これに対して熱発を強く生じる(生体に対して攻撃力が強いと言うこと)各強力ウイルスが無気力やうつ作戦に出ることは想像に難くない。