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psyc05-01503221450/分離不安障害 ......

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子どもの心の診療医の専門研修テキスト
平成20年3月、厚生労働省のホームページより。


●分離不安障害(P71〜)
これは小児期に発症し、依存対象から年齢相応の分離ができず自由が行動が出来ないという精神的な苦痛を呈するため、日常生活が阻害されている状態。つまり、保育園・幼稚園・小学校・中学校への登園、登校渋滞や、頭痛、腹痛、嘔気などの心身症的症状を認める。小児期・思春期・青年期における有病率は4%。年齢があがるにつれ、これは減少傾向にあるよう。分離不安の背景として、本人が心の拠り所とする内的対象表象の不安定さがあり、これはほぼ乳児期からの愛着障害が原因となっているそう。幼稚園、小学校へ通う場合など、本人が分離への不安を否定したとしても、実際の行動において独立した活動を拒み、家を離れることを嫌がるなど言動不一致を認める場合もあるようだ。分離不安障害の根底には不安定な愛着があるため、親子の関係性障害を認め、親自身の愛着障害と深く絡んでいる場合が多いようである。パニック障害や強迫的性格を持つ母親の子どもでは比較的多く見られるのだそう。また、何らかの喪失体験(親族、ペットの死など)や身近な人の病気、人生の転機(幼稚園や学校への入学、転校、引っ越しなど)を契機に発症することもあり、症状の寛解と憎悪の期間がある場合が多い。独立した活動から回避すべく長期間にわたり自宅に引きこもるケースもある、と述べられている。(山崎知克さん)


もともと、分離不安障害の問題は親子関係の相互作用で形成されているものだそうなので、親たちが子どもの不安を理解した上で、家族内の人間関係の調節を図ることが大切だと思います。



文責;kuru