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psyc05-01505010921/小児の慢性頭痛 ......

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子どもの心の診療医の専門研修テキスト
平成20年3月、厚生労働省のホームページより。


個別の心身症
●小児の慢性頭痛(片頭痛、緊張型頭痛)

  1. 頭痛の種類は、国際頭痛分類2版が一般的とされています。検査をしても異常がないから大丈夫というわけではなく、異常が見つからないにも関わらず辛い頭痛を繰り返し起こしている、ということになります。それが頭痛心療の出発点となるそうです。この異常が見つからないのに辛い症状を繰り返す、というのは「心身症」と共通する特徴がを持っているそうです。
  2. 「片頭痛」は、現在は三叉神経血管説で説明されているようですが、「緊張型頭痛」の正確なメカニズムは不明とされていて、精神的・身体的ストレスが誘引となっているようです。また、10歳以下の小児には少ないとされているようですが、小児の頭痛というのは、成人ほど分かっておらず、研究を余り進んでいないのが現状だそうです。
  3. よく見られる合併症・併存症としては、アレルギー疾患、副鼻腔炎、起立性調節障害、片頭痛・緊張型頭痛ともに肩こりが多く、不安・抑うつなど精神疾患を伴う例も多いとされているようです。これにより元々ある頭痛を悪化させてしまう原因となってしまうそうです。
  1. 片頭痛;小児期のものは成人よりも短いため、1〜72時間で始まりと終わりが比較的はっきりしているそうです。後頭部痛である場合、精密検査が必要。吐き気や嘔吐を伴い、光過敏、音過敏、臭い過敏といった症状が現れます。前頭部〜側頭部の両側性であることが多い。
  2. 緊張型頭痛;30分〜7日間持続し、始まりと終わりがはっきりしない事が多く、両側性で、片頭痛と正反対の特徴を持ち、頭を締め付けられるような痛みや重みを感じます。身体を動かすことによって症状が軽くなることも多いため、遊んでいるうちに忘れてしまうケースもあるそうです。悪心・嘔吐を認めず、光過敏や音過敏があってもどちらかのみだそうです。また日常生活は普通にこなせることが多いそう。
  3. 慢性連日性頭痛;3ヶ月以上にわたり、月に15日以上ある頭痛のことをいい、片頭痛・緊張型頭痛の両方の頭痛が混在している場合が多いようです。このような頻度の高い頭痛は、心理社会的要因が強いと考えられるそうです。
  4. 薬物乱用頭痛;頭痛持ちの型が鎮痛薬を月に10日以上、あるいは週2〜3日以上を毎週のように服用していると起こる辛い頭痛です。薬局で市販されている鎮痛薬でも比較的起こしやすいとされていて、病院にて処方される鎮痛薬などでも起こるため、基準を超えないように注意をするのが大切だそうです。
と、述べられています。(安島英裕さんより)

その他の引用・参考文献; http://www.jisinsin.jp/detail/05-yasujima.htm日本小児心身医学会 安島英裕さんの「小児の慢性頭痛」より


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