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psyc06-01505271829/神経性大食症 ......
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psyc06-01505271829@
『 子どもの心の診療医の専門研修テキスト』
平成20年3月、厚生労働省のホームページより。
◯摂食障害
2)神経性大食症
神経性大食症(過食症、ブリミアとも呼ばれる)は、むちゃ食い(※)と、体重増加を防ぐための不適切な代償方法を基本的特徴とするもの。
(※)むちゃ食いとは、通常考えられる以上に大量の食物を食べることであり、その食べ方は一日中ダラダラと食べ続けるのではなく、時間内に大量の食べ物を摂取するというものとされるようです。不適切な代償方法の背後には、自分の体型および体重に対する過剰なとらわれ方があり、太ることへの恐怖が存在している。しかしそういった恐れにも関わらず、むちゃ食いせずにいはいられないため、神経性大食症を持つ人々は過剰に摂取したカロリーを帳消しにしようとさまざまな代償方法を用いるとされているようです。
また、「むちゃ食い障害」と「神経性大食症」は異なり、自己誘発性嘔吐や下剤乱用などの浄化行動を伴わないもの がむちゃ食い障害とされます。上記のように神経性大食症の症状をもつ人々はむちゃ食いした後に、嘔吐、下剤・利尿剤・薬物・過度の運動・絶食による代償行為にて浄化しようとする行動を取るのです。
むちゃ食いに対して制御不能感が強く、抑うつ、自己不全感、自責、自己嫌悪などの感情が伴い、 本人らの体重は標準体重から肥満とされているようです。
- 成因としては、
・生物学的要因 抗うつ薬がしばしば有効であることやセロトニン(心のバランスを整えるもの)が満腹感と結びついていることからセロトニンとノルエピネフリン(血圧上昇,血糖上昇作用がある)の関係が示唆されている。
・社会的要因 やせなければならないという社会的圧力に応えようとする傾向が認められている。
・心理的要因 この症状を持つ多くは思春期の発達課題を達成できておらず、保護者からの 分離不安、衝動制御の不良を挙げることができる。
などがあるそうです。
- 病型
・排出型;現在の神経性大食症のエピソードの期間中に、その人は定期的に自己誘発性嘔吐をし、または下剤・利尿剤・浣腸の誤った使用をする。
・非排泄型;現在の神経性大食症のエピソードの期間中、その人は、絶食または過剰な運動などの不適切な代償行為を行ったことがあるが、定期的に自己誘発性嘔吐をすることはない。また下剤・利尿剤・浣腸の誤った使用もしたことがない。
これらの病型の特定をする必要があります。
- むちゃ食いは食事制限中やそれに続いて始まることが多いとされ、食行動の障害の多くの場合最低数年続く。経過として、慢性または間欠性で、寛解とむちゃ食いの再発とが交互に現れるようです。しかし長期的経過の場合、多くの人の症状が軽快するように思われるそうです。
心理教育として、(1)規則正しい食生活の指導(2)維持すべき体重、過食や代償行為による身体合併症、排出行為の有害性と無効性についての教育(3)過食を起こしやすい食物を避ける、など 食事やその状況を制御する刺激統制法の導入(4)過食をしそうになったとき対処法や代替行為の検討などが含まれる。と述べられています。(白波瀬丈一郎さんより。)
他参考文献;http://ja.wikipedia.org/wiki/ Wikipedia「神経性大食症」
kuru