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psyc06-01505271833/その他摂食障害* ......

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子どもの心の診療医の専門研修テキスト
平成20年3月、厚生労働省のホームページより。


◯その他の摂食障害

  1. 食物回避性情緒障害(FAED)
    この疾患は、食物回避を主症状とし、気分の障害(軽度の抑うつ・不安・脅迫・恐怖症)を伴う。神経性食欲不振症でみられる体重・体型へのこだわり、身体像の障害、体重増加への恐怖などを持たないものをいう。 低体重に付随する身体合併症を伴い、もともと身体疾患を持つ子どもで疾病への情緒的反応として、食物回避が進展することがあるそうです。 治療;小児期発症の神経性食欲不振症とほぼ同じだが、違いは、抑うつ・不安・強迫症状を治療することだそうです。また女児に多く見られ、全体的に予後は良好とされるよう。
  2. 選択的摂食
    これは、非常に限られた範囲内(典型例には5〜6種類)の好みの食品しか食べず、新しく食事のレパートリーを広げようとすると強く抵抗をする疾患をいう。パン、麺類、ビスケットなどの炭水化物を好むことが多いそうです。またこの選択的摂食は臨床的に広汎性発達障害に関連しているようです。身長・体重が年齢相応で身体的、社会的、情緒的発達に影響を及ぼさない限りでは、この問題に昇天を当て、本人の意思に反し、治療すべきでないとされているそうです。
  3. 機能的嚥下障害
    飲み込み、窒息、もしくは嘔吐の恐怖のため、不安が高まり、食物を回避する。塊の多いもの、固形物など、特定の外観・質感の食べ物を避ける傾向があるそう。 神経性食欲不振症でみられる体重・体型へのこだわりや身体像の障害は認めない。 例えば食べることへの強要、消化管検査、食中毒や下痢症、人前での嘔吐、食べ物を喉に詰まらせる、他人が食べ物を喉に詰まらせる場面の目撃など、こういった何らかのきっかけによって食べることへの恐怖感を持つようになってしまうことが多いとされているようです。
  4. 広汎性拒絶症候群(PRS)
    食べる・飲む・歩く・話す・またはあらゆるセルフケアを数ヶ月にもわたり強く拒絶し、生命を脅かす状態となる症状。 頑なに飲食を拒むために、神経性食欲不振症と混同されやすいとされているが、神経性食欲不振症とは違い、拒絶するのは食べることだけではなく、社会的や個人的機能など、あらゆる援助を受け入れないものであるそう。 広汎性拒絶症候群は選択性緘黙、うつ病、転換性障害、昏迷、PTSD、緊張病性障害と鑑別を要するが、どの診断にも当てはまらないとされるようです。この疾患は専門機関での入院治療が必要となってくるそう。
  5. Restrictive eating
    通常の種類の食品を接種するが多くの量を取ろうとはしない。食事にそれほど興味や喜びを示すことがない。いわゆる食の細い子どもとされるようです。身長・体重は小さめだが正常範囲内である。 成長曲線に沿って体重や身長が成長する限りは通常治療を必要とせず、ほとんどは成長とともに食事の量は増えていくようです。 この状態は就学前にはよく見られるとされているそう。しかし親が食べることを強制するなどすると、長期にわたって子どもに精神的な苦痛を与えてしまうこととなってしまうそうなので注意が必要です。
  6. Food refusal
    食物の拒否の効果性を学習して何かを手に入れるための手段としてみられる症状。食物の拒否は首尾一貫せずに、典型的には特定の人や状況により使い分けるそうです。 例えば、学校では食べれないが家では普通に食べられるが。親と別れると食べられないなど。一旦問題が明らかとなり、それに取り組めば、食物の拒否は軽減できるそう。Toddler(歩き始めの子ども)には正常な発育過程としてみられるそうです。年長の子どもでは抱えている心配や不安を直接表現するのが苦手な子が多いとされている。
(清水誠さん、生田憲正さんより。)



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