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psyc07-01506070933/パニック発作・障害 ......

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子どもの心の診療医の専門研修テキスト
平成20年3月、厚生労働省のホームページより。


●不安の障害
5.パニック発作、パニック障害

パニック障害とは、突然発生する「パニック発作」を繰り返し経験することをいいます。 そのパニック発作とは、強い恐怖であり「心悸亢進、息切れ、窒息感、発汗」などといった身体症状を引き起こすものをいいます。
少なくとも1回の発作の後一ヶ月後(またはそれ以上)は、以下のうちの1つ(またはそれ以上)続くというもの。

  1. もっと発作が起こるのでは、という心配が続くこと
  2. 発作、または発作によりコントロールを失う、心臓発作を起こすなどといった結果の心配をする
  3. 発作と関連した行動の大きな変化がある
このパニック障害が若年の小児にあるかどうかということは、議論のあるところとされ、基本的には青年期後期もしくは青年期早期であるとされているようです。

成因としては、児童の分離不安障害が成人の場面恐怖を伴うパニック障害と関連があるのではないかという仮説があるようです。しかし児童の分離不安障害というのは、成人の場面恐怖を伴うパニック障害と特に関連するというよりも、その他の不安障害とも関連がみられることがいわれるようです。単一恐怖、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害などであるそうです。

パニック発作は、ひとりで外出ができなくなったり、場面恐怖を引き起こしてしまいます。 このパニック発作の頻度やパニック発作によって引き起こされている社会心理的状況や苦痛については区別して考えなければなりません。いつパニック発作が起こるか分からないということが不安でたまらないということを理解しなければなりません。

パニック障害は14歳以降に発症することが多いと考えられているそうです。児童青年期のパニック障害についての経過や予後については分かっていないが、レトロスペクティブな成人のパニック障害の報告としては、児童青年期のパニック障害は治療されずにおかされることが多いため、成人まで持続するそうです。
また、子どもは、発作の誘因が何であるか判断することが難しく、他の不安障害と異なるところは「パニック発作が起こる」ということである、と猪子さんは述べられています。(猪子香代さんより)



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