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psyc07-01506101648/抜毛癖 ......
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psyc07-01506101648@
『 子どもの心の診療医の専門研修テキスト』
平成20年3月、厚生労働省のホームページより。
●衝動制御の障害
抜毛癖
抜毛癖とは、繰り返し抜毛を行うことによって脱毛斑が生じるものをいいます。小児期から青年期に発症しやすく、女性の方が多いとされているようです。
- 脱毛斑は境界が鮮明な場合も不鮮明な場合もあり、そのなかに正常な毛や折れた短い毛が存在する。脱毛斑は頭髪の、とくに手の届きやすい前頭〜頭頂部にできることが多く、頭髪の他の部位や、眉毛、睫毛、陰毛にもできることがあるそうです。
- 抜毛には、「意識して行われるもの」と、「意識せず自動的に行われるもの」があり、意識して行われるものの方が、感情障害や不安とより強く関係しているという研究結果があるそうです。意識せず自動的に行われるものは、小児期に頻繁にみられ、神経性習癖(手持ち無沙汰なときや不安を感じているときに子どもが行う習慣的に身体をいじる動作。指しゃぶりや爪噛みなど)の一つだそうです。このような自己刺激行為は自分を落ち着かせるためなどに自然に行われると考えられるそうです。
- 毛髪に関する神経性習癖としては、髪の毛をいじる、毛先を舐める、髪の毛を指に巻きつけて抜く、などがあるとされています。注意欠陥多動性障害に伴う場合には、多動を抑制しようとするときに、抜毛が生じることがあるようです。
- 脱毛を恥ずかしいと感じ、その部分をスカーフや帽子などで隠そうとすることが多いとされ、また抜いた毛髪を飲み込むことによって、毛髪胃石を合併することもあるそうです。青年期以降の抜毛症の約半数に、不安障害や気分障害といった精神障害の併存が認められるとされています。
- 小児の場合は、自然に軽快することが多く、青年期以降は、程度が変動しながら慢性の経過がとりやすいとされているようです。
抜毛に対して「やめなさい」と感情的に禁止することはかえって症状を長引かせてしまうケースが多いため、軽度のものである場合は「髪の毛をそっとしておこうね」と穏やかに接し、別のことに関心が向くようにするなどの指導を行う必要がある、と述べられています。(小林繁一さんより)
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