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年頭にあたって、暗いけど、「生きると言うことは本当に重い」、と思っていることを述べる。難しい時、難局というのは,個人の人生にも国家にもあるものだ。いつまで立っても終わらない中東での戦争や去年の3.11などの大災害などがその最たるものだろう。しかし、どんな戦いにも終わりがなくては、まるで救いがない。賠償の問題などのニュースを見ていると、心が寒くなる。人の死。誰かが死に、その死に負けないで生きる!という意志など持っても、自分は生きれても、無くなった方は戻ってこない。自分が日常生業とする医療も、その失敗は、人の死だ。私もいくつかその経験があるし、去年もあった。無念が怨念として後押しする、生きるものの肩に乗る、軛(くびき)の存在は、生あるうちは、忘れることが出来ない。。。いつもの明るい気持ちを、今年も持てない。
まずは戦争。例えば、パレスチナとユダヤ国家の戦いには終わりがない。聖地が同じ異なる宗教の争いだからだ。「目には目を」を繰り返すばかりで、宇宙の果てのように、終わりというものがない。我らがウルトラマン、国家アメリカは、アラブ世界に異常に神経質で、後30秒グライしか戦えないようだ。売ったけんかを買われての9.11。弱い奴は売った喧嘩を変われてしまうと気が狂ったようになる。フセインを血祭りにあげただけで、十分だろうに、その後も黙々(でもないか)と戦いつづけ、自分のところの若い衆のみならず、一般人の犠牲者は151000人?、アフガニスタンは一般人の犠牲者はよくわからないがもう10年を越したわけで、おそらく、ものすごい数だろう。イラク戦争では一説で150000人?とも言われる。このような、日本流に言えば、まったく身に覚えのない民間人老若男女のうらみつらみで成仏出来ない仏さんが、既に100万人ぐらいは居ると思われる。ブッシュ二世の顔が最後ごろには、本当にお猿のようになったと感じたが、こどもにでも戻らないとこの怨念には耐えられないからだろう。
まあ、このように国家アメリカは、第二次世界大戦後も自称「世界の警察官」と言うことで、朝鮮動乱、ベトナム戦争、冷戦(ソ連やキューバ)、湾岸戦争、とずっと戦い続けている。こんどはイランのようだが、そりゃあもうずーっと、ズーーっと戦っている。いったい、ここまで来ると「戦争」=人殺し、また、徐々にはっきり、回教との十字軍的は戦いに、無理やり集約されつつあるように見える。と言うよりは、傍目から見て、はっきり地獄にひきづり込まれたように見える。最近では、トリインフルの研究もその解析が終末に近づいたとたん、「テロにつかわれたら困るから、研究をやめて」と研究機関に頼みに来たとのことだが、精神の衰弱もここまでくれば、末期的ではある。
因みに、ベトナム戦争では南北双方で450万越え?の民間人死者、ついでに第二次世界大戦では民間人の死者は400万人以上とも。ユダヤ人の虐殺が600万人、広島長崎の民間人が約30万人、朝鮮戦争では民間人は200万人とも言われる。もちろん朝鮮戦争ぐらいまでは、双方共に、軍人が民間人以上に無くなっており、いってみれば古典的派?普通の?戦争であり、痛み分けとして、アメリカも軍人がたくさん死んでいる。ついでに言えば、どの戦いでも、負ける側の多くの婦女子がレイプの犠牲になっている。つまりは、強いものが勝つ、と言えることが勝者の戦争だった。もちろん、勝者はあっても正義はない。ところが、今は違う。明かに民間人の死は、喧嘩の巻き添え、であることだ。痛ましいことだ。ワンには失礼だが、犬死にそのものである。
人の死はもちろん痛ましい。が、それ意外に私が常に気になるのが、斟酌のない史跡の破壊である。脈々と培ってきた歴史はまた、非常に重いものであろうに、よくもこれだけ、鉛弾をブッ込んで破壊できるものだと思う。鬼のような仕業ではある。
次は震災だ。特に今度の震災については、まったく不可抗力であることが、戦争以上に痛ましい。3.11以降、経済人のなかに、未曾有の震災が人を救ってビジネスチャンスと大っぴらに申す向きもあるようだが、それでよいのだろうか。復興までは、長く、険しい道のりだ。震災は、金儲けのチャンスではなく、生活基盤の復興なのである。基本時に、魚を獲る人たちに、津波に負けない「新しい住」を提供するのは、文字どおり本末転倒的に至難の技。特に岩手県などは、3陸沖の地震など、大きな地震や津波に何度も呑まれているが、海岸にすんでいる。それが庶民の生活というものだ。海岸でなければ成立しない仕事を守りつつ、津波に呑まれない「新しい住」とは一体なんだろう。それは、チャンスなどと気軽に言えるものではなく、物作りの人々だけでなく、国民一人一人に課せられた神からの重たい宿題、おろかな人間への課題なのである。
私も、気仙沼を去年の4月5日ごろ訪れたとき、今後の海岸の暮らしを、下記のように 提案したことがある。
->3地域に別けるという提案だ。3つの地域とは、