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電子カルテシステム-苫小牧市立病院の場合(副院長、小児科医師、プロジェクト統括担当婦長からの聞き取り)をさせていただきました。副院長先生、皆さん、大変ありがとうございました。
●使い勝手:小児科医の意見(副院長含めて3名様)。良い点は、同一患者他医師の記録が瞬時に参照出来る。悪い点は、タイプしないでも使える文や、図形の雛型が、疾患別など、系統だって用意されてはいるがなれないと、階層が把握しにくく、到達するツリーを見付けるため、一端別処理からはいったり、やりなおしを余技なくされると業務が中断する。右クリックで、タイプ以外の処理を行えるように改変を望む声も。肩こり、頭痛は、増加しているという意見が。腱鞘炎については声は聞かれなかった。
●導入までおよび現在:プロジェクト統括担当婦長(副聡婦長)さん
医師以外で、ナースからは特に問題は出ていないが、現場では、やはりコストを考え、ソフト、ハード更新時にまとめてということでそのまま使用する傾向が。
メインテナンスについて:メインテナンスはNECが行う。マルチベンダー(複数企業の製品を使用。ただし、NECがリーダーとして統括)であるための齟齬が生じることも。例えば、薬剤、レセプトなど、データベースを必要とする処理にそれぞれのシステム設計がたとえ、NECの製品でも別チームで行うので、アイコンやクリックイメージに必ずしも共通でないところがあるなど。また、故障が生じたとして、故障箇所により、メリットもデメリットも生じる可能性が。院内にはネット、システム管理者はおいていない。また、端末の使用にあたっては、やはり、「クリック回数」には留意したようだ。いまのところ、上記した理由も含め(規模もあるので)、「現在」の問題が修正されるのが一月後になるのが不満だが、全体には稼働後一年立っても、特に重大な故障も不平も聞かれないようだが、システム関連の方の御意見では、インターネット環境についてはall denyから構築して、徐々に意見を入れる方向なので、securityが強過ぎるという意見が医師から出ているとのこと。ワイヤレス環境は、侵入を考え、採用しなかった由。
●診察風景を拝見して:ほとんどが、タイプ中心になっていてall-in-one的画面は、ワープロ的に使われており、薬剤投与、検査などは、それぞれのメニューに沿って使用している。この点が、せっかく総合的な設計になっているようなので、なにか勿体ない。機械の処理スピードこそ非常に早いが、100人を午前中見るためには3人の医師が必要になることもあるとの意見もあったが、なるほどと思った。正直いって、WKSの方が一人当りの処理は速い。一画面で、2スクリーン使える事が寄与していると思われる。
モニターは屹立型で、2モニター左右連結で使用している。画面は明るいが罫線などは補足、フォントも通常のMSフォントらしく,1m以上離れると0.7の視力では字の判別は不可能だった。若干コントラストは落ちても、ゴシック体の大きめのフォントに変更し、常時使う雛型は頻度の学習を行って、一番上の画面にアイコンを立てられる様に改変すれば良いとおもった。