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・共同注意は「他者と共に事物に注意を配分し共有すること」(大藪、2004)である。
・自閉症児は挙動注意の発達に問題があり(Barron-Cohenら、1997)、そのため言語獲得が遅延することが指摘されている(Mundyら、1990)。
《( 図)に示した絵文字カード(絵とともに絵の名称が平仮名文字で書かれたカード)あるいは絵カードを提出後、
視線移動回数として症例の視線がカードから関わり手に向けられた回数を合計した。
視線持続時間は関わり手の顔を見た時から視線をそらした時までの持続時間を合計したもの。
カードへの視線持続時間はカード提示時に注目した時間の合計。》
・本結果は絵カード、絵文字カードとも指導回数を重ねるに従い関わり手の顔に向けられた視線回数と持続時間が増加したことを示した。
・今回の言語指導は、絵文字カードを用いて共同注意状況を作り、その状況下で視覚刺激と聴覚刺激が統合され、言語理解が促進したと推察。
小児の精神と神経26.04 vol54 no1 P9〜
文責kuru