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kuru02-01406041343/心のケア1 ......

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PDD(広汎性発達障害(自閉症など))、ADHD,CD(行為障害)が多く、男子に多いが、学童、中学生などでは、広義の発達障害が非常に多くなっている。
相互にくつろぎあうー同一性を増す。

Eriksonの定義 gang age
青年期 12-18 Eriksonのいう自己同一性の形成 自己肯定感の問題 無関心、引きこもり
自己肯定感、共同体感覚(自己肯定感、他者信頼、貢献)を育てる
高等技術、知識追求は、生物としての(機能の)退化

青年期は、身体的には「第2次性徴」によって始まり急激な変化を遂げるが、精神的な変化がそれについていくことが難しく、敏感で不安定である。
社会的にも家族から離れて社会に出ていく過渡期に当たる。
身体的、精神的、社会的に「疾風怒濤」(C.S.ホール)の時代であり、「第2の誕生」(E.シュプランガー)と言っても過言ではない。
そのため、子どもから大人になる時期であるが一筋縄には進まない。

◎自我同一性の拡散
青年期という問題を考える時、最も参考になるのがE.H.エリクソンの《自我同一性》である。
青年期の発達課題は、今まで達成してきた課題を点検し、再統合することである。
それに失敗してしまった場合、《自我同一性の拡散》という危機に直面することになる。

1.時間的な見通しが失われ、何に対しても希望を持てなくなる。
生活全体が刹那的になり、緩慢になり、無気力になる。

2.自分を夢見て自分の世界に陶酔する。
つねに自分が他人から見られ評価されているように感じる。

3.期待される役割とは正反対に、最も危険で、最も現実的で、より少ない努力で達成感を得ようとする。
家族が期待している社会的価値が過剰であったり、自分の価値観にそぐわなかったり、
両親の矛盾する願望や隠された願望を見抜いた場合、その役割を軽蔑したり憎んだりするようになる。

4.人生には努力するに値するような価値が存在するのだろうかという不信感に急に襲われる。
かつての勤勉性を取り戻そうとして、《しなければいけない》という意識が過剰な競争を繰り返したり、偶然起こってくることに身を任せる退屈な生活を続けたりするようになる。

5.親密な仲間関係のちょっとした失敗によって、自分の親密性に自信が持てなくなる。
表面的な対人関係しか持てなかったり、熱狂的な企てを繰り返しては落ち込んだり、一番親密になれそうもない相手と親密になろうとしたりする。

6.どんな組織に帰属することも恐れ、意欲を失った逃避的な生活を送るようになる。
全ての権威や権力に盲従し、上の人にはへつらい、下の人には支配的になる権威主義的性格をもって行動する。

7.分裂しそうな自我を何とか一つに統合しようとして、一つの信念やイデオロギーに身も心も捧げ尽くそうとする生き方を求める。
もしくは、現在の社会に呑み込まれる不安から、社会的な信念やイデオロギーに関与することを避け、刹那的で見通しのない生活をする。

→青年期の現代的問題
利害の衝突や葛藤におこる対人関係のトラブルには大変傷つきやすい、人工環境の保護なしには生きられないのにその自覚がない。
それらが破綻した時には致命的なパニック状態に陥る。など、青年はやむをえず一時的に同一性拡散の状態に陥るとエリクソンは考えた。


maltreatment 思春期
犯罪被害 などによるトラウマのストレス の回避、感情や感覚の麻痺、
離人感、分離不安、退行、身体化など(59頁)

新たなこだわりは、強迫性障害、気分障害、統合失調症などで。
ADHDを対象としたSocial Skills Training を行っている機関も
選択的緘黙では、特定の場所だけなので、気づきが遅れる場合も

>乳幼児期から思春期
乳幼児期には反応性愛着障害という形をとることが多いが、過覚醒症状は続くので、MRI検査のとき鎮静しようしてもなかなか入眠してくれない、といったことを経験する。
被虐待による愛着障害は5歳以前に形成される養育者との異常な関係のパターンである。
学童期になると注意欠陥多動性障害(ADHD)と区別がつきにくい状態になると言われている。
衝動性や怒りのコントロール困難はADHDに似た症状ですが、解離があるところが違う。
たとえば数日前の万引きをまったく覚えていないなど、記憶がつながっていなかったりします。また気分の高揚には意識モードの変化をともなっていたりします。
しかし、ADHDと区別するためのなかなかよい客観的指標がなく、診断方法を見つけたいという思いがある。
思春期には被害念慮(自分だけが愛されていないという考え)が強くなる。そして非行(とくに性的逸脱行動)、家庭内暴力、学校不適応(学習困難)、物質使用(とくにアルコール)という問題行動が現れる。
やはり脳神経系の「依存の神経回路」が乱れてくるのである。そして意識の流れがスイッチする現象がある。
些細なきっかけで激怒やパニックが生じて大暴れするが、これはトラウマ記憶のフラッシュバックと表裏一体である。
思春期にPTSDと解離症状が明確になる。そして青年期には解離性障害および行為障害へ展開していく。
成人期になると一部はDESNOS(特定不能の解離性障害)の臨床像をとるようになる。



最近は…
・ADHDとPDDが重なっていると考えられる子どもも少なくない。
・ADHDと診断した子どもの経過を見ていくとPDDの診断基準を満たすことがある。
・両方の特徴を兼ね備えていると考えた方が対応がうまくいく場合もある。




参考文献;
こどもの心のケア:市川ら編集、1版、永井書店、2004、東京
発達障害教育障害センター様:「ADHDとは何か?」の講義の配布資料」(ネット上PDFにて) 「 学校教育相談 今日までそして明日から」様

友田明美氏(福井大学大学院医学研究科附属子どもの発達研究センター):『児童虐待による脳への傷と回復へのアプローチ』


文責:kuru