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psyc05-01503011519/広汎性発達障害** ......
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psyc05-01503011519@
『 子どもの心の診療医の専門研修テキスト』
平成20年3月、厚生労働省のホームページより。
●広汎性発達障害(P51〜)
社会的相互交渉・コミュニケーションの質的異常、興味の限局と反復的行動のパターンを特徴とする発達障害群。DSM-IV(1994)では、最も典型的とされる「自閉性障害」、言語発達の良好な「アスペルガー障害」、女児にみられる「レット障害」、特異的な経過の「小児期崩壊性障害」、「特定不能の広汎性発達障害(非定型自閉症を含む)」の下位分類が設定されているそう。また、現行の下位分類設定はその妥当性に十分な根拠がないとの指摘があり、これらの理由によって最近ではこの障害群を総称し、「自閉症スペクトラム障害」と呼ぶ研究者が増えているようである。
- 乳幼児期。3歳より前の状態について、研究者が直接確かめることのできる情報が限られており、近年ホームビデオを用いた研究では、乳児期より呼名への反応などの社会的相互交渉が出現しにくいとの報告が多いとされているが、それが広汎性発達障害に特異的な所見であるとは証明されてはいないそう。1歳半頃になると、他人と関心ごとを共有しようとする前言語的コミュニケーションである「合同注意」の欠如などによって早期発見が可能であるが示唆されているそう。基本症状が最も目につくのは4歳〜6歳ごろであるようだ。
- 学童期。基本症状は、青年期〜成人期の間になんらかの形として持続される。だが、適切な治療的介入を受けることによって学童期にある程度症状を改善することも可能であるよう。また、知的障害の程度は幼児期後期以降には変動のない場合が多く、知的な遅れのない症例では、曖昧なニュアンスを含むコミュニケーションや通常は暗黙裡に獲得する社会的ルールをうまく獲得できないため、寧ろ学童期以降に社会的行動における奇妙さが顕著となる場合があるそうである。
- 青年期〜。知的障害を伴う例では福祉的支援を生涯にわたって受け続けることが多く、職業をもち自立した生活が可能となる例はあまりないが、本人の特性を日課、作業、余暇活動においてうまく活用することによって、福祉的支援を受けながらも安定した生活を送る例が増加している。知的な遅れがない場合は予後良好と考えられていたが、最近では青年期以降、いじめの対象となる例や反社会的行動を示す例などが報告されているため、予後良好とは断言できない。述べられている。(本田秀夫さん)
常同的な行動、興味、活動。主に社会行動やコミュニケーションにて困難を来すものですが、これらの困難を子どものワガママ、性格、また親のしつけなどのせいにせずにどういった障害なのか理解した上での対応。トラウマになりやすい傾向があるそうなので無理矢理に何かをさせるなど恐怖を与えることはしないようにすると同時に不安や緊張を和らげてあげることも大切だと思います。
文責;kuru