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psyc05-01503181612/チック障害 ......
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psyc05-01503181612@
『 子どもの心の診療医の専門研修テキスト』
平成20年3月、厚生労働省のホームページより。
●チック障害(P.66〜)
チックとは、突発性、急速、反復性、比律動性、情動的な運動、あるいは発声。チック障害は、一過性チック障害からトゥレット障害まで臨床的に連続性がり、基本的には1疾患であると考えられているよう。成因としては病態生理からみると、チック発現にはドパミンD2受容体の過感受性が関与し、障害部位としては大脳基底核とそれに関連する前頭葉および辺縁系が推定されているそう。経過中には、大脳辺縁系を刺激するような出来事… 例えば、不快なストレスや楽しい興奮が短時間のチックの増強と関係することがあるようだ。
チックは「運動性チック」と「音声チック」に分けられ、それぞれが「単純性」、「複雑性」に分類される。
- 単純性運動性チック→瞬きや頭をふる等
- 複雑性運動性チック→物に触る、飛び上がる等
- 単純性音声チック→咳払い、鼻をならす等
- 複雑性音声チック→その場に合わない単語や汚言、反響言語等
が含まれるそう。
運動性チックの出現部位については、顔面・頸部・肩・上肢・躯幹・下肢の7部位に分けて考えると、重症度、受診後の経過を予測しやすいようである。顔面から末梢に向かうほど出現しやすく、末梢のチックがあるものの方が重症と考えられ、音声チックは鼻をすする、咳払いから奇声、反響言語や反復言語、汚言の順で重症とされるそうだ。
トゥレット障害によくみられる合併症、併存症として、20〜40%程度、注意欠陥・多動性障害が併存し、また同程度に学習障害が合併、まれに高機能自閉症の併存があるよう。
対応、治療としては、まずチックの病態生理や自然経過について説明、家族・本人の不安を取り除いてあげ、心理的支援を継続することが大切。日常生活に支障がある場合は薬物療法も必要となってくると述べられている。(星加明徳さん)
文責;kuru