Back to Howawan's Homepage
to index
to Yahoo's Homepage
psyc05-01504231550/起立性調整障害 ......
inhalts
psyc05-01504231550@
『 子どもの心の診療医の専門研修テキスト』
平成20年3月、厚生労働省のホームページより。
個別の心身症
●起立性調整障害
- 『人は起立をすると、重力により血液が下半身へ貯留する。その結果、血圧が低下。健康な人ではこれを防ぐために自律神経系の一つである副交感神経が興奮し、下半身の血管を収縮させ血圧を維持します。また、副交感神経活動が低下し心臓の拍動が増加し心拍出量を上げ、血圧を維持するように働きます。』(http://www.jisinsin.jp/detail/01-tanaka.htm日本小児心身医学会/田中英高さんの「起立性調節障害」より引用)しかし、起立性調整障害はこのような働きが出来ないため、身体的な症状として、立ちくらみ・めまいなどが多くみられ、その他にも、動悸・息切れ・睡眠障害・食欲不振・頭痛など人によりさまざまな症状が現れるそうです。
- 精神的な疾患としては、疲労感・不安障害といったものもみられる場合もあります。この病気は身体を横にすることにより症状が緩和され身体が楽になるため、起立性調整障害の子どもはごろごろ横になることが多いそうです。午前中に体調を崩し、午後になると改善する症状もあるということで、このような特徴は怠けているのではないということを、十分に理解してあげることが大切と思われます。
- 無理に学校へ行かせることによって、かえって子どもが拒否的になり、ひきこもりや登校拒否といったことになってしまいます。長い時間の起立、座位は脳血流を低下させてしまうので、保健室や別室で楽な体位をとらせ学習させるよう配慮が必要だそうです。
一次障害;中等症以上のODで不登校を伴う場合、その多くは起立性調整障害によって生ずる生活機能の以上(一次障害)に引き続き、心理社会的な二次障害を起こしているそう。起立性調整障害を持っている子どもは立ちくらみ、強い倦怠感や持続する不眠への不安、学業の遅れに対する焦りがみられるため、強い不安を感じてしまうそうです。これは一次障害とされます。
二次障害;その一方で、保護者、学校側は、疾患への理解が乏しく、朝にごろごろ、午後になれば元気になる児童を見て「怠け者」「仮病」などといった拒否的な判断をしがちである。起立性調整障害を持っている子どもは幼少時から過剰適応な性格傾向で、親に対して両価性感情を頂いてるケースも少なくないという。それに加え、友人・学校でのトラブルが起こるとそれが引き金となり、周りに対し不信感・厭世感情を持つようになり、精神不安定になったり、家族関係が悪化したりと社会からの孤立、ひいては長期のひきこもりに至ることがあるそうです。これは二次障害とされます。
この二次障害は長期の不登校児と共通する点も多いので、治療が難渋する原因となる。と述べられています。(田中英高さんより)
その他の引用・参考文献;
http://www.jisinsin.jp/detail/01-tanaka.htm日本小児心身医学会 田中英高さんの「起立性調節障害」より
kuru