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psyc07-01506071057/PTSD** ......

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第24回日本外来小児科学会に参加した際に方安庵が展示した 松島レポートより文章を引用しています。

◯外傷後ストレス障害(PTSD)・急性ストレス障害

ストレスの本質というものは?

  1. 小さい子どものストレス。 小さい子どものストレスというものは、余震で泣き叫ぶ、震える、キーック!と言ってやたら蹴る、などがあげられます。
    また、こんなことを口にする子もいるようです。「僕がお母さんの言うことを聞かなかったから、怪獣みたいな津波が怒ってやってきた。だから◯◯は死んじゃった。」
    これは誰かが、「きみの◯◯はお星様になったねー」と言ったのかも。33年も小児科をやっていますが、小さい子でも死の意味は理解していますし、ちゃんとそれを感じています。子どもの体験は、自分が信用すると思った大人の言葉によって塗り替えられる可能性が高いので、そこは注意が必要ですね。
  2. ハンス・セリエ(ストレス学説を唱えた人)のストレスを時期にわけて、例えば、肉親がなくなるというストレスに対して人は、最初は驚き悲しむが、少し冷静になれるとショックを乗り越えて歩こうとし、うまく行けば穏やかになれるが、ショックが長引くと疲れて気力が失せてしまう。あるいは最初の段階から気弱ならば逃避行動にできるかもしれません。
    いずれにせよ、各段階では、当然ながら身体も反応をするわけで、心拍数や血圧、血糖などのストレス反応が身体的にもでます。
    プライマリーケアという医療の理念にも生物社会心理モデルというのがあり、人間の病気の心身の相関を大変大切にしますが、先ほど説明した「PTSDの過覚醒」という状態も自律神経がひどく緊張した状態なので心拍などがあがり、動悸を感じます。

    こういう具合に、PTSDというと災害時、戦時の特殊、という感じがありますが、ストレス反応そのものであるというのがよく分かります。
    PTSDの診断基準の詳細については省略しますが、侵入性想起(Intrusive Recollection;IR)(本人の意思とは無関係にトラウマ体験が繰り返し思い出されてしまうこと)は、「出来事の反復的、侵入的、かつ苦痛な想起で、それは心像、思考、または知覚を含む」と定義され、PTSDの中核症状として位置づけられているため、PTSDは記憶の障害としてとられられることが多いようです。




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