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psyc07-01506101651/放火癖 ......

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psyc07-01506101651@

子どもの心の診療医の専門研修テキスト
平成20年3月、厚生労働省のホームページより。


●衝動制御の障害 放火癖

放火癖とは、火事を見たり引き起こすことへの興味や快感に基づき、繰り返し放火する行為をいいます。この有病率は不明で、どのような原因でも放火は刑法犯罪(放火罪)となってしまいます。

  1. 多くの子は、3歳から5歳の間に火に興味を持つそうです。5歳から9歳の間に点火を大人のいるところで安全なやり方で経験するとされています。(ケーキのろうそくに火をつけるなど) 米国の研究では、大人のいないところで火をつける経験をする子どもは60%を越えているそうですが、その多くは好奇心からの一度きりの行動であるとされているようです。 しかし放火には、反復性、意図的、計画的である、さらに火がついた後消そうとせず逃げるなどの特徴がみられます。
  2. これは感情的になりやすい男児に多く、しばしば学業不振、学習障害がある、家庭環境によるストレスがありその怒りを開放させる、注目を集めたい、などといった理由で放火するもので、他の非行行為を伴うそうです。
  3. 放火を伴う精神障害としては、行為障害が多く、家や学校での違反行為、自己評価の低さ、欲求不満耐性の低さや、感情の爆発などがみられるとされているようです。また、注意欠陥多動性障害の子が、火や火付けに強い興味を示すこともあるそうです。
放火を減少させるためには、個別の心理療法(認知感情療法・行動療法)や、家族療法を行う必要があります。認知感情療法では、放火にいたるまでの行為と感情を順番にたどっていき、寂しさー怒りー放火行為というような感情と行動の繋がりに本人が気付き、そのきっかけとなる寂しさを感じたときにより建設的な行動にて寂しさに対処することを身につけることを目標にすることが大切だと、小林さんは述べられています。(小林繁一さんより)



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