●係数の手引き
係数は、能力(D-ID-Mo-Co-Mw-R-M)についての高度な専門的判断で使用します。各症例の相談記録や主治医意見書を見て、高度な判断での係数で、専門職の特徴です。概ね、現在までの審査で気になる点の点数と記事ですが、これぐらいの係数で、ワンステップ±の範囲になります。
*能力
8 する気になれば自分でできるので自立を促す方が本人のためなど
認知症状ではなく、できるのにする意思がない、 する気になれば自分でできる
おもに家族都合で介助が必要やリハビリ次第
12 能力の制限が、さらに強いと予想されたり、老老介護で手間をかけた方が本人、家族に利益があるなど
症状が不安定で麻痺や運動制限がつよい、老老介護など
14 そのグレードだと、近い将来医療が必要になると予測される場合など。
新たな合併症 褥瘡 感染 骨折 嚥下困難など 医療が必要
*認知
9 主治医意見書で、サービス受給の目的で認知障害にチェックがはいったり、精神疾患などで、認知障害がことさら重い認定の場合など
認知は正常で高次機能障害もない
11 逆に身体疾患や精神疾患のためによりグレードをあげた方が本人のためになる場合など
動けるが、うつなどのため動機がない 不安定
13 認知障害が元で近い将来、重大な問題を生じる可能性がある場合。
徘徊、暴言、介護抵抗、 暴力、自傷がある 注意喪失で脱臼・骨折の危険
●介護と点数
要支援1 5030点
・居室の掃除や身のまわりの世話の一部に何らかの介助(見守りや手助け)を必要とする。
・立ち上がりや片足での立位保持などの複雑な動作に何らかの支えを必要とすることがある。
・排泄や食事はほとんど自分ひとりでできる。
要支援2 10473点
・身だしなみや居室の掃除などの身のまわりの世話に何らかの介助(見守りや手助け)を必要とする。
・立ち上がりや片足での立位保持などの複雑な動作に何らかの支えを必要とする。
・歩行や両足での立位保持などの移動の動作に何らかの支えを必要とすることがある。
・排泄や食事はほとんど自分ひとりでできる。
要介護1 16692 点
・身だしなみや居室の掃除などの身のまわりの世話に何らかの介助(見守りや手助け)を必要とする。
・立ち上がりや片足での立位保持などの複雑な動作に何らかの支えを必要とする。
・歩行や両足での立位保持などの移動の動作に何らかの支えを必要とすることがある。
・排泄や食事はほとんど自分ひとりでできる。
・混乱や理解低下がみられることがある。
要介護2 19616点
・身だしなみや居室の掃除などの身のまわりの世話の全般に何らかの介助(見守りや手助け)を必要とする。
・立ち上がりや片足での立位保持などの複雑な動作に何らかの支えを必要とする。
・歩行や両足での立位保持などの移動の動作に何らかの支えを必要とする。
・排泄や食事に何らかの介助(見守りや手助け)を必要とすることがある。
・混乱や理解低下がみられることがある。
要介護3 26931点
・身だしなみや居室の掃除などの身のまわりの世話が自分ひとりでできない。
・立ち上がりや片足での立位保持などの複雑な動作が自分ひとりでできない。
・歩行や両足での立位保持などの移動の動作が自分でできないことがある。
・排泄が自分ひとりでできない。
・いくつかの不安行動や全般的な理解の低下がみられることがある。
要介護4 30806点
・身だしなみや居室の掃除などの身のまわりの世話がほとんどできない。
・立ち上がりや片足での立位保持などの複雑な動作がほとんどできない。
・歩行や両足での立位保持などの移動の動作が自分ひとりではできない。
・排泄がほとんどできない。
・多くの不安行動や全般的な理解の低下がみられることがある。
要介護5 36065点
・多くの不安行動や全般的な理解の低下がみられることがある。