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gai17C-070806-2/HWSその2第3校 ......
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gai17C-070806-2@
○レポートの作成
私が診療中に、すぐに作成したいもの筆頭2つが、紹介状とレポート(summary)です。まずレポートの例です。例えば、麻疹やマイコプラズマ肺炎などは、修飾されたり、熱型が明確でないと結構苦労しますが、小児科として他科の先生に先を越されたくない。私などは、患者さんが帰ったあと、もう一度カルテを整理しなおすと以外にすっきり判ったりしますが、これを援助する便利道具が欲しい。そういう時の道具を考えました。ここでは、コード100100の患者さんの紹介状をLANserverに落としてある患者さんdataから作るプログラムを利用して、大体の病歴を作成、それをHyperKarteにコピー、ペーストしたものです。このように、画像を入れることで、直感的なまとまりが出ました。
(以下レポート部分です)
患者100100の4歳。数日前からの微熱。特に夕方。本人は、1歳より喘息様気管支炎があり。今回の咳嗽は、日中に多く、ゆうまずめ、あさまずめにはあまりでないのが特徴。胸と上腹部を痛がっている。5日目での
レントゲンからは右下葉の陰影あり。
腹部エコー上では、特に問題なかった。(尚この超音波は、本例とまったく関係ありません)(レポート部分終わり)
と言う風に作ると、パワーポイントにはかないませんが、結構立派な「考える道具」になります。
○紹介状の作成
次が紹介状です。これが、 WHSでつくる紹介状です。この例は、昨夜熱性痙攣を起こした子どものお母さんが心配で来院、救急外来でよくなって返されたが、検査をキチンと受けたいので紹介状をくれと。3月で大変忙しいときです。 図を見てください。左画面のように、患者コードと月を200703と入力、カルテ記載を検索します。画面中央のように、下の窓に、3月分のカルテが表示されます。それをもとに、この部分に直接、必要なsentenceをタイプ入力して、文章をつなぎ、完成です。ファイル名は、その窓の上に999513S2070328とあります。これに .htmlをつけたのがそれです。ちなみに、S2というのは、紹介状2の意味です。これをLANserverのホームから開くと、図の右のように、hypertext文書が出来ていて、印刷して終わり。実質、カルテ当日分をもう一度書く感じで、負担が少ないです。「ネーまだなのー?」と次の順番の子の声が背中を押してますから、かなりの助けです。
次にsummary的レポート作成です。私のように、幼少時代から記銘障害。現在はっきり進行中、のものが一番助かるのは、ある患者さんのdataが気になったその時点で、カルテのデータを閲覧し、気になる問題のsummaryをすぐ作る事です。 図をみてください
この例は、5ヶ月正常産のこどもが熱性痙攣を繰り返し、比較的低熱かつ持続の長いタイプで、お母さんがまだ若い。また、ダイアップのことを公園デビューで聴きつけて、質問を受けた、という想定です。 図ではまず、左上があるレジデントマニュアルを参考にHyperKarteでメモしたもの、これを見ながら、新しいウインドウを開いて、お母さんから聞いたホームページをグーグル検索したところ、その記事をみながら、左手下で、HyperKarteに書き出し、出来たモノが右下にあります。リンクも出来てますから、また、その記事をみることも出来ます。
我々は、考えるのが仕事です。手元に「考える便利道具」がほしい。数計算では、暗算より筆記、と言うように、dataを何度も「読み返せる」ことが大切だと思います。それプラス、ブラウザ自体が、新しいウインドウやタブを開くことで、同時に何枚ものページを表示出来ますから、表示された画面のいくつものdataから、ひとつの考えをまとめるには、有用な武器になります。
今回は割愛しましたが、さらに、コンピュータ自体と情報を相互にやりとりできればもっと良い。実際に最近、コンピュータのプロの世界でも、ブラウザとmiddle wareとしてのscript例えば、java,javascriptや、Perl、PHPなどのプログラム言語を使った相互方向の通信の研究(主にWebAPIと言われます)が見直されていますが、その開発もjavascriptとCのcgiで現在進行中です。(時間により結語に->)
○データベース機能
若干時間を頂いて、麻疹の比較的迅速な診断として麻疹PCRを当地の検査センターと 共同研究した結果について触れます。
○結語(<-時間により熱性痙攣より) 考える道具と臨床医
以上、雑駁ですが、14回から連続3回、パネル展示をさせていただいた当院独自のWebKarteSystem(HWS)を今回は、「カルテを書く」という観点から再紹介させて頂きました。完成度は低いし、見た目きれいにとか、all-in-oneなどは、考えていません。キーボードやモニタに目がいく時間を少なくし、患者さんとのeye-contactを失わずに診察出来るように。また、診療机と患者さんさえいてくれれば、一番頭が働く臨床医の習性に一役買うよう、今後も修正を続けたいと思います。是非御意見を頂きたいと存じます。昨今の電子化の流れはあがらいがたいです。我々もどこかで、情報の扱いかたに割り切りは必要です。。本音はですね、今でも、診察机にカルテや文献をならべて、メモったり、考えたり、お茶をこぼしたり、下手な字をのたうちまわらせた、良き時代の診療スタイルが、一番患者さんのためだとおもっております。終わります。