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中医学とインフルエンザとの関係
個人的に気になったのでこの時期に因んで中医学のの知恵を生かしたインフルエンザの予防と対策をすこし調べてみました。(予防なのでちょっと遅いですが)
◆「体内の気(エネルギー)が十分にあれば、邪気は入りにくい」
インフルエンザといえば高い熱が出るのに加え、筋肉痛や関節痛など強い全身症状が現れ肉体的にも精神的にも相当なダメージを受けてしまいます。
こういった症状は中医学では「外邪(外部から人体に侵入するもの)」によるものと考えられています。外邪とされるインフルエンザウイルスは自然界から侵入してくる病因なので、このウイルスに侵されないようにするためには、病気を寄せ付けない強い体質づくりが必要となります。
中医学では「体内の気(エネルギー)が十分にあれば、邪気は入りにくい」と考えられているそうです。
◆「肺」「脾」「腎」を鍛えること!
まずインフルエンザを予防するポイントは五臓の「肺」「脾」「腎」を鍛えること。
なかでも「肺」は重要な臓器です。呼吸をつかさどっている肺は気管支・咽喉・鼻とつながっていて、なおかつ皮膚とも深い関わりがあるため(肺の動きが正常でなければ皮膚は乾燥、湿疹、浮腫などを起こします。)、その機能を強めることにより、防衛力が高まり外邪の侵入を防ぐことが出来ます。
また「脾」は食べたものを消化し、栄養分や水分を全身に巡らせ、老廃物を体外に排出する働きがあります。脾の働きが正常だと筋肉や四肢、唇に栄養を与えてくれます。
「腎」は生命の源ともいわれていて、内分泌系・泌尿器系・生殖器系の働きをしているものです。ホルモンバランスのコントロールをしたり、精を蔵するので、腎が健康であれば疾病にもかかりにくく、病気を寄せ付けない根本的な抵抗力のアップにつながるそうです。
寒くて気が滅入りやすい、とくに憂鬱な気分になりやすい秋や冬はストレスにも注意が必要となります。
自律神経の働きをふくむ「肝」はストレス調整機能を持っていますので肝にも気を配り、心身ともに健康な身体つくりをすることが大切です。
◆インフルエンザ時に使える漢方薬
漢方薬は、個人の身体の状態に応じてバランスを整えていくという考えなので「インフルエンザだからこの漢方」というわけにはいかないそうです。
例えば数年前、抗ウイルス剤のタミフルと同じ程度の症状軽減効果があるという研究結果により注目をあつめた麻黄湯(まおうとう)。麻黄湯の目的とする症状は確かにインフルエンザの初期症状そのものになってしまうのですが、「麻黄湯はインフルエンザの薬」と思うのではなく「その症状に効果のある薬のひとつに麻黄湯がある」と考えるべきだそうです。
麻黄湯の他には
桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)、竹茹湯胆湯(ちくじょうんたんとう)、参蘇飲(じんそいん)、川芎茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)、小柴胡湯(しょうさいことう)、大柴胡湯(だいさいことう)、麻杏薏甘湯(まおうよくかんとう)、白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)など様々あるそうです。
文献;参考にさせていただきました。
◯ イスクラ産業株式会社ー「インフルエンザに負けない!」
◯ サルでもわかるインフルエンザの基礎知識!「インフルエンザの時に使える9つの漢方薬」
文責 kuru