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kuru10-016010021150/うつまとめ ......

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私が今まで調べてきた、うつ病とドーパミン、セロトニンについての総括、方安庵にあるうつに関連する記事を簡単にまとめます。


A.うつ病とドーパミン、セロトニン
a.うつ病のメカニズムとその仮説
うつ病とは、そのメカニズムははっきりと解明されていないものの、いくつか 仮説が存在します。
原因として考えられるのは、 「脳の神経伝達機能の働きの低下」「心理社会的ストレス」「身体の病気によるストレス」
ストレス系図(西本)にて表してみました。

b.うつ病とモノアミン神経系
脳の神経伝達機能の中にあるセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン(三大神経伝達物質)。これらはモノアミン神経系と呼ばれる神経伝達物質となります。この中のドーパミンとセロトニンがうつ病と このように関連し、うつ病の治療は モノアミン仮説に基づいて行われます。
方庵院長とHEMA職員の私が各自で調べた結果、 意見がほぼ揃いました。
私はドーパミンをものすごく元気な神経伝達物質、セロトニンを大人しくて優しい神経伝達物質だと考えています。それなら、大人しくて優しいセロトニンはどんどん増えても問題ないのでは?と最初は考えました。しかしそれは間違いであり、脳内のセロトニンが多くなりすぎると「 セロトニン症候群」が起きてしまうことがわかりました。

c.抗うつ薬
うつ病の人は、セロトニンとノルアドレナリンが非常に少なくなっていると考えられているため、抗うつ薬には SSRIやSNRI等といったものがあります。これらを服用中に脳内のセロトニンの濃度が過剰になることから起きる副作用となっています。 抗うつ薬の NaSSAや、 5-HT1A受容体刺激薬の働きを見ると、5-HT1受容体を刺激することで抗うつ作用が働き、5-HT2,3受容体を阻害することで抗うつ作用が働く。この部分が理解を困難させているように思えます。
また、院長の小冊子にも、「セロトニン作動性の5-HT2受容体、5-HT3受容体などを阻害することによって、うつに関係する5-HT1受容体の間接的な作用増強を促すため、うつ病を治療するはずと説明される。」とあります。(参考:西本方宣:岩手、宮城そして福島「ドーパミンとセロトニン DopaSeroのお話その4」)
結局ドーパミンもセロトニンも、どちらも多すぎても少なすぎても良くなく、バランスが大切なのがわかります。


B.子どものうつ病
最近では子どものうつ病は増加傾向にあるといいます。
つまり今や大人だけではなく、子どもにも発症する病気なのです。思春期のうつ病の多くは「 不登校(方庵院長のスライドより)」という形をとるのだそうです。大人と違い自分の内面・感情を表に出すことが不十分な子どもは、不安な気持ちが身体症状として現れることも多いようです。(頭痛、腹痛、吐き気など)
小児におけるうつ病の症状
さきほど少し触れたところではありますが、現在抗うつ薬にも様々なものが存在します。しかし、子どものうつ病が増えている中、 抗うつ剤に不安を抱えている方も多いのではないでしょうか?


C.うつ病と漢方薬
抗うつ薬が第一選択薬として使用されるのですが、実は漢方薬というものもあるのです。どちらかというと軽症のうつ病の人に用いたり、抗うつ薬と併用するケースが多いですようです。副作用が少なく比較的穏やかな部分が漢方薬のメリットとなっています。詳しくはリンク先をご参照いただければと思います。
漢方とドーパミン、セロトニン関連
漢方ノート2

心の漢方薬にはどんなものがあるのか?
漢方の原料である生薬には、差はありますが、抗不安や鎮静作用などの情緒安定作用をもつものが多く存在し、情緒安定作用を期待されて作られた処方もあるとされているようです。
不安神経症
不眠

もちろんここで紹介したのは一部にすぎません。
他に心身の症状に効果があるとされている漢方薬や、漢方のしくみなどについては こちらに詳しくまとめています。

漢方は、なぜ子どもに適しているのか?
治療や、症状に適応した漢方の見方も興味深いです。


 また、お母さん方を悩ませる、 夜泣きや、 チック、疳の虫といった子どもの症状も西洋医学では自然に治るのを待つようですが、漢方薬には有効な処方があるようです。
ただ、西洋薬のように鋭い効果よりも、毎日飲み続けて徐々に体質を改善していくという治療が主となります。しかし逆に症状の軽い方でも漢方治療が可能ということではないでしょうか。

漢方は医師の相談のもとであれば子どもに少しずつ楽にしていくという点ではとても頼りになるもの、昔から子どもに起こりやすいとされていた日常的な症状や不調の治療、体質改善などの面においても期待できそうです。


●うつ関連記事
方安庵Facebookページより 子どもの心身に関する病気まとめ( 元本(厚生省公示のpdf)) 詳細は厚生省ホームページ参照
うつ病とDM
うつ病にかかわる図
方安庵医学辞書 うつ病・躁病(双極性障害)1
うつ病について(MR作成)
受診(心療、精神科)体験記 「メンタルクリニックに行ってきました」"target=_blank>
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全体の文献
引用や参考にさせていただいた文献先様や、御指南頂きました方庵院長には深謝いたします。

文責:kuru