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『 子どもの心の診療医の専門研修テキスト』
平成20年3月、厚生労働省のホームページより。
●反応性愛着障害(RAD)(P76〜)
対人的相互作用と関係性の障害があり、それが不適切な養育により生じるものを言う。基本的に生後早期に主な養育者と児の間で愛着関係が良好に形成されなかったことの、児側への影響の部分を示す用語とされているよう。抑制型、脱抑制型に分けられているが、両者の症状がある程度混在している場合も少なくない。
『2013年5月に改訂されるDSM-5では「反応性愛着障害・抑制型」が「反応性愛着障害」に、「脱抑制型の反応性愛着障害」は「脱抑制性社交障害(Disinhibited Social Engagement Disorder)」という新しい診断名がつけられ、2つの別の障害として区別されることになりそうです。』(如実知自心〜対人関係療法@三田こころの健康クリニック〜2013/04/01「 反応性愛着障害・脱抑制性社交障害」の記事より引用)←リンク先には比較した画像もあります。
各種の精神病理において、愛着の障害は間接的な原因や症状形成の大きな要因になり得る重大な問題であるため、RADの予防・治療は重要な課題となっているようだ。確立した一定の治療法やその効果についてのデータは無いそう。
「アタッチメントの内的ワーキングモデル」、これは、愛着に関する表像が、自分自身や他人や物事との関わりをイメージする際に本人の内なる作業仮説として、持続的に機能するもののこというそう。乳幼児期の実際の出来事自体ではなく、後の人生の各時点で内的ワーキングモデルがどのように機能するかが、実際の情緒や行動に影響されると、述べられている。(小石誠二さんより)
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