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psyc06-01505271846/パラソムニア ......

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psyc06-01505271846@

子どもの心の診療医の専門研修テキスト
平成20年3月、厚生労働省のホームページより。


●睡眠障害
レム睡眠とノンレム睡眠の違い。

パラソムニア(睡眠時遊行症、睡眠時驚愕症、悪夢)
睡眠時遊行症と睡眠時驚愕症はノンレム睡眠からの覚醒異常とされ、基本的には眠りについてから数時間内に1回のみ生じるものだそうです。

  • 睡眠時遊行症ー>通常ごく普通に行われる行為を行い、時には窓やドアに向かって歩いたり、外へ出ることもある。小児の有病率は17%、5才前後から見られ、8才〜12才がピークとなるようです。
    ◯特徴
    ・覚醒させることが困難
    ・起こすと混乱している
    ・動き(歩行)のことの一部、あるいは全てを覚えていない
    ・いつも行っている行動を不適切なときに行う
    ・不適切、あるいは理解できない行動をする
    ・危険な、あるいは危険性の高い行動をとる
  • 睡眠時驚愕症ー>叫び声が特徴的で、自律神経系の症状(発汗、頻脈、呼吸促迫、筋緊張亢進)が強いとされ、大体は5ー15分内で終わる。小児の有病率は1%から6.5%、成人では低下が見られるそうです。
    ◯特徴
    ・起こすことが困難
    ・起こすと混乱している
    ・症状のことの一部、あるいは全てを覚えていない
    ・危険なあるいは危険性の高い行動をとる
  • 悪夢ー>恐怖、不安感を伴い夢にうなされる状態をいい、レム睡眠と関連し、レム睡眠量の増加する夜間睡眠の後半(明け方)に出現するようです。通常3才〜6才に始まり、6才〜10才でピークに達し、その後は減少。3才〜5才までの小児の10%〜50%が両親が心配させるほどの悪夢を見るとされているようです。成人の75%程度が小児期に少なくとも1回から数回悪夢を見たことを覚えているとされ、これは遺伝的要因があるそうです。
    ◯特徴
    激しく混乱した夢から目覚めることを繰り返す。そのときしばしば恐怖、不安、怒り、寂しさ、嫌悪あるいは他の不快な感情を伴っているとされる。目覚めても当惑や混乱はほとんどなく、意識ははっきりとしている。睡眠中の様子をすぐにはっきりと想起できるそうです。 これら症状の明確的な成因は不明とされていますが、睡眠時遊行症、睡眠時驚愕症では環境の変化や発熱、昼間のストレスや興奮などが原因で引き起こるものと考えられ、さらには睡眠呼吸異常症を含む他の睡眠関連疾患が誘因となるケースもあるため注意が必要となります。精神障害との明らかな関連性はないそうです。

    パラソムニアの症状は、いずれもなだめると興奮をしてしまうので、危険防止に配慮し、見守ること、自然治癒のためにも不安を取り除くことで症状の改善を見ることが大切とされているようです。また睡眠時遊行症では扉の施錠などが重要となり、悪夢が軽減しない場合には、認知行動的療法も行われる、と神山さんは述べられています。(神山 潤さんより)



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