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前回につづいてのテーマ、本当にすごい天変地異! チリのカルブコ火山の噴火。地味な報道では伝わってこないが、避難下人はとっくに5000人を越えたようだ。多くの人が難民状態だろう。そして、現在のネパールの地震はマグニチュード7.9とか。 6.5以上が震度7で、東日本大震災がそのぐらいか8を越したぐらい。このところの大地震、四川省やスマトラ、ジャワ島沖などが東北と同じく8以上だが、煉瓦をつんだような家屋は、ものすごいエネルギーに無抵抗だろう。もともと震度と違いエネルギーをそのまま表すマグニチュードは、Wikiによると、エネルギーの計算式になっていて、そのエネルギーはlog(対数)だから、 数がたった±0.5の違いも、エネルギーの増減はすごく大きい。 ネパール。北海道の2/3位の国土に2600万位の人口だが、たとえ、エベレストの基地がなかったとしても、日本と仲の良い国として、インドよりもむしろ親しい国である気がするのでショックも大きい。
日本を縦断する断層、糸魚川線のフォッサマグナ。それはそのまま南紗諸島のあたりまで伸びて、そのあとミャンマーを北上、インドの国境沿いにトルコの方にむかっていくから、その途中のネパールは、断層の直上と言う訳だ。サッカーボールの紋様のようにツギハギな地球のマントル。地震は地球そのものだ。それにしても。3日で分かっただけの犠牲者が5000人とは。そしてまた多くの難民と言えるべき人々。
そして、あいも変わらず、イスラム国の問題。 世界を不安に陥れる無慈悲な殺し方とその映像のもたらす恐怖という爆撃。それはそれはひどいものだ。自分たちの原理以外のすべてに寛容がなく、同じくイスラムだろうが、キリスト教だろうが寛容を示さず殺してゆく。要求というよりすべての行為が完全排他であり、自分たちへの同化しか異教徒を生かことのないどうしようもなさ。理解できない。
7世紀の預言者ムハンマドから綿々と、アラブや地中海、紅海、アラビア半島などの国々に広まって行ったイスラムの教え。これが、恐怖によるものとは到底思えない。よいから広がったのだろう。下の文献によれば、ムハンマドは、ユダヤのモーセやキリストを同じ預言者と自ら認めていたと言うことだし、私の少ない知識でもそうだと思う。それは、モーセは預言者と思うけれど、キリストが預言者かどうかは疑問がのこると言う問題とは違って、本質的には異質に見えない。 ましてや、私のような無神論者からすると、そのことが、憎み合い、殺し合わなければいけないことほどのの違いであることは、到底思えない。だから、その諍いは、ある意味成り行きであり、愚かなる人の業であって、神の望むことではない気がするのだ。人の性の成せる業。このあたりを端的に表現しているのが、数世紀から近代までぐらいのあいだに揺れ動く国境線の変動がそのまま表現しているようだ。東ローマ帝国やペルシャ帝国(今のイラン?)、それにチンギスハンのモンゴル帝国の西進が複雑にからみ、ムスリムの国々と混ざりあい、同化、そして分裂しながら、オスマン帝国(今のトルコ?)にいたるまで、いわゆるイスラム帝国の歴史と文化を形成していった過程が、言い換えればそのまま国境線の動きなのだろう。
実際、「イスラム帝国」とは言うが、実態は、いろんな王朝を含み、ここからここまでが領土、という表現自体が難しい。理解するために、端的な反対の例として、大日本帝国をあげれば、理解がすすむ気がする。中国や島嶼の国々を侵略していったから、大日本帝国なんだろうけど、その核には、固有の日本列島という領土があると我々は信じていて、それが、日本人というアイデンティティをを形成している。逆に、イスラム帝国は、アメーバのように伸縮を繰り返す帝国だったと思われ、その再来を今の「イスラム国」なるモノが目指しているとすれば、現行の不自然に引かれた国境を無視するかのような活動は、遊牧民だから云々と言うより、もっと至極当然なる「形なき国」の形成過程なのかもしれない。