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A

P

  主訴:頭痛  既往歴:特記すべきものなし。

  家族歴:父、母、姉、双子の姉  嗜好:ケーキが好き

アレルギー:特記すべきものなし。  服薬歴:ロキソニン

現病歴:いつからか?>未記入

元々月経前に体調が悪くなる体質であり強い症状が現れる。しかし関係なく休日の翌日にも頭痛が見られることも。

冬に車の衝突事故にあい、頭痛がひどくなるが軽減された。

月経前の緊張における自律神経の乱れによっておこる頭痛?(自律神経失調症による頭痛)と診断した。

本人は処方されている薬に対しては、あまり効果が得られないこともあり、実際効いているのか不安に思っているようで、納得できずに院長に何度も服用について確認をしているところを見かける。

以前院長より運動をすすめられていたが、なかなか実行にうつすことが出来ずにいる状態。

家族への説明やサポートは?>未記入

近頃は、仕事による人間関係などのストレスにより時折胃痛も発生。また自分の言動により周りが変化してしまうのではないかという不安もあるため、自ら進んで自分の思うことをうまく伝えることが出来ずにいるようだ。基本的に受付にいたため、混雑時は常に待っている患者が気になる様子。-->気が休まらない、頭痛の原因?

以上の経過から、問題点としては、以下の点が明確となった。

包括ケアは?>未記入

結果、理解を進めようとしたが、なかなかうまく行かず、服薬や運動についてなど、本人の行動の変容は見られなかったように思える。

(BioCareEval;) (PatComEval;) (IntgrEval;) したがって、診断、治療までの流れは問題をあまり感じないが、もっと家族orientedで出来たか、家族の生活史、新たな合併症防護、特に地域でのヘルスプロモーションの観点からの配慮が不十分であったことを反省している。

しかし本人は症状が酷いときでも仕事はしっかりこなしているため、心身の不安定さはなくメンタルのコントロールできていると思われるが、その症状が体に現れているのかと思われる。

症例の患者を理解していこうというときに、もっとも生物学的にも人間としても、誠実に自分でできる限り最善の提案を行っていきたい

   主訴:頭痛  既往歴:特記すべきものなし。

   家族歴:一卵性双生児の妹   嗜好:特になし。

   アレルギー:特記すべきものなし。

服薬歴:ロキソニン、トラムセットに当帰芍薬散やクロチアゼパムなどを使用している。

現病歴:事務が職業で、仕事になれたころから、朝は気分良いのに、時間と共に立つとふらつく、顔色不良、バンドで締められるような頭痛、腹痛等が加わることが、この2ー3年続いている。生理の始まる前後から強まり、この時期は二キビがひどくなるなども含め、月経前緊張症に伴う自律神経性体位性頭痛と診断した。

 ところが、薬が効かないという訴えが頻繁かつ頭痛とその一般的治療などの説明自体に納得出来ない様子がみられた。そう言った経過中の16年1月に交通事故にあい、頭痛が一時的に強まり、その後2ー3ヶ月で徐々に軽減するエピソードがあったことで、却って主訴は、その都度の急性症状ではなく、継続した症状であったことを納得した様子だった。彼女の母は、娘の病気やなぜ服薬が必要であるかなど、自分の娘が「普通ではない事」について納得出来ない様子なのは、本人の話から判ったので、早期解決には、症状、診断、治療という流れをお母さんと本人が一緒に整理、理解をしてもらう事が、家族包括的に必要と判断されたが、未実行。

 とは言え、事故後は、症状の消長と仕事の効率変化の関係や、月経との関連などが、少し理解されるようになり、行動に落着きが出てきた。治療経過については、仕事を通じての自然な理解も期待するが、自分のことは別なのか、あまり成功していない。現在、脳外科、耳鼻科と併診し、器質的な疾患の否定をしつつ、以上の点などの理解を促す事、運動のすすめなどをしているが、いまだ行動変容は得られない。問題点をまとめると、

・ストレスの身体表現としての頭痛を理解してもらえるか。

・いまだ両親からの意見が優位を占める年齢のようなので、母への干渉をどうすすめるか。

・ロキソニンもトラムセットも十分効いてはいないが、それで十分であると言う意味が理解がされるか。

 これらの点を踏まえて話した結果、それまで繰り返し病状と治療の意味性を求めることのみに終始していた態度から、少しずつ笑顔がみられるように変わった。

 以上、存在が身近すぎて、診断、治療までの流れに問題が生じている様子だが、基本的に理解力はあり、ラポートはとれているから、誠実にできる限り対応していきたい。

 患者:

23歳 女性

3.プログラム作成から、試した事

 AがPになりきって症例を作るとどうなる?