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CQ-8 考察:さて、子供たちはPTSDなのか?

-------PTSDと解離性障害---------

参考;「続・松島レポート」http://www.doctorhelico.net/gakkai/Gair24/MatusimaRep2/matusimareport2.html

   「国連公報センターのホームページ,戦争と子どもたち」http://www.unic.or.jp/news_press/info_materials/booklets_leaflets/1532/?mode=html

●回答:PTSDと診断するのはもちろん誤りではないが、震災と戦争は喪失の形が違うので、私は震災体験児をPTSDと簡単に診断しないようにしています。

CQ-7 考察:さて、子供たちはPTSDなのか?

●説明:戦争と子どもたちと震災と子どもたちは同じか、はあまり議論されません。行脚を続けば分かりますが、被災した子供の生活史上、最上級に大切な事だと思っています。国連公報センターのホームページに、「子供たちは戦争で心を深く傷つけるような経験をすると、家族から引き離されるのでないかと心配したり、悪夢にうなされて眠れなくなったりする。また遊びや笑いを忘れ、食欲を無くし、人を避けるようになる。幼い子どもたちは勉強に身が入らなくなり、年長の子供や青年は不安になったり、ふさぎこんだり、将来の希望を失ったり、攻撃的な行動をとったりするようになる。」とあります。

 

被災した子供と違い、戦争下の子供は、相手を敵と考える、子供が増えること(reproductive)は悪となるところです。特別なエピソードは、とじこもり、学校にいけないなどとなりますが、原因は、愛着や愛情の喪失で、自信喪失、自己矮小化をなどを生じることです。そして、ある代理動作、教室のドアをあける、校庭側の窓を開けるなどで、フラッシュバックや侵入性想起が生じ、立ち止まりや失神が起きます。私の立場は、自我同一性のクラスでインスタンスに戦争と同等に災害があるという考えですが、ここで、解説したいのは、適応障害のうちの、解離性障害です。これは、自我同一性、意識、記憶(発達と認知のクラス)が、特別な出来事(インスタンス)に対し割り込みを受け,そのバランスの破綻した状態です。日常生活の機能低下が生じ、食事がとれず身体が衰弱状態で高次脳社会機能性低下が生じると思われ、結果、成績低下、焦燥による解離性遁走を生じたり、急な気分変調で、先生や友人に暴力をふるったりしますが、戦争インスタンスでおこる自我同一性の障害とは、表現は同じでも、悪意は存在しない自然力インスタンスなので、本来的は罪悪感と無縁であるべきですが、私の危惧は、震災当時、3-4歳の敏感着にあった子どもが、喪失による愛着の失敗から、9才あたり、つまり5ー6年後に社会脳の機能低下で軽い認知障害を生じ、解離性障害を生じ、さらには罪悪感を持つ可能性についてです。